第98回全国高校サッカー選手権大会決勝戦を観戦してきました。
高校サッカーを見に行くのは、20数年ぶりです。今回、行くきっかけとなったのは、母校でもある静岡学園が決勝に進んだからです。
静岡学園が前回、全国大会に出場したのは5年前。その時も、決勝まで行ったら応援に行くと思っていましたが、残念ながらベスト8。
今回は、圧倒的な攻撃力を武器に順調に勝ち上がり、テレビの前で応援しても熱が入りっぱなしでした。これは、絶対に見に行かなくてはと思い、劇的な勝利を挙げた準決勝後、即チケットを取りました。
決勝戦の場所は、埼玉スタジアム2002と、ちょっと遠かったのですが、久しぶりのサッカー観戦ということもあり、楽しみでいっぱいでした。
試合はというと、序盤に1点を先制され、その後、ミスからPKを献上してしまい、0対2。
この時は、一方的な試合になるのではないかと思っていました。
しかし、選手を見るとあきらめていません。私が、「おや?」と思ったのは、2点目となったPKになった瞬間でした。
選手は、審判の判断をきっちり受け止めたのか、抗議にもいかず、すぐに自陣に戻り、PKの準備に入りました。
なぜ、抗議に行かないのだろう。その時は、疑問に思いましたが、その後の試合を見て、改めて気づかされました。点を取られれば、取り返せばいい。自分たちにはその力があるのだと。
その後、前半アディショナルタイムには、フリーキックから、相手のこぼれ球をうまくとり、1点を返すという、準決勝を思い出させるような展開に、思わずガッツポーズをとりました。
結果として、前半に1点を返したことから、流れは静学になり、3対2の劇的逆転勝利となりました。
多くの人が、賞賛していますが、どんな時でも、自分たちのプレースタイルを崩さない。あきらめない力はとてもすごいと感じました。
彼らはまだ、高校生です。準決勝の時もそうでしたが、時間がある限り、攻め続け、勝つことができると信じて、前向きにプレーする姿は、とても感動しました。
力としては、絶対王者でもある青森山田の方が上でしょう。それでも、自分たちの力を信じて、力を出しきった結果が、現れたのだと思います。
試合を見て、色々と考えさせられ、そして感動する試合でした。